• 担当:横田健一先生生
    論文内容:SNPが糖尿病におけるチアゾリジンの薬効の個人差を規定する

担当:横田健一先生生
論文内容:SNPが糖尿病におけるチアゾリジンの薬効の個人差を規定する

2019年6月7日 論文抄読会 横田健一先生

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論文

Patient Adipose Stem Cell-Derived Adipocytes Reveal Genetic Variation that Predicts Antidiabetic Drug Response.
Cell Stem Cell. 2019 Feb 7;24(2):299-308.

概要

近年さまざまな疾患に対してその発症に関わる特異的SNPが多数見出され、GWAS研究として多くの論文に報告されている。一方、FANTOM研究などのさまざまなゲノム研究の結果から、ゲノムの約90%は調節領域であり、特にエンハンサー領域は細胞種特異的に多彩な分布パターンを示し、エンハンサー領域と疾患関連SNPが密接に関係していることが明らかになっている。今回の論文は、DM薬として使用されているTZDの薬効や副作用に個人差が存在することに注目し、ヒト由来脂肪細胞を用いた解析から、PPARγのゲノム上の結合パターンのSNPに起因する個人差が、TZD作用の個人差をもたらしていることを証明したものである。