• 担当:木内謙一郎先生 論文内容:食事のタイミングと概日代謝恒常性

担当:木内謙一郎先生 論文内容:食事のタイミングと概日代謝恒常性

2019年7月19日 論文抄読会 木内謙一郎先生

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論文

Early Time-Restricted Feeding Improves Insulin Sensitivity, Blood Pressure, and Oxidative Stress Even without Weight Loss in Men with Prediabetes
Cell Metab. 2018 Jun 5;27(6):1212-1221.

概要

Time Restricted Feeding(TRF)は一日の中のある限られた時間帯のみ食事をすることで連続した空腹時間を確保する食事方法の一つです。最近の基礎研究の知見からTRFはカロリー制限を伴うことなく体重増加の抑制、インスリン抵抗性の改善、寿命の延長などの効果がもたらされることが示唆されています。食行動は本来太陽が出ている日中に行うことで至適な代謝を実現出来ると考えられておりますが、現代人は人工灯の恩恵もあって夕食はしばしば日の入り後であり、結果として夕食と次の日の朝食までの空腹時間も短い傾向にあります。本研究の背景に存在する食事のタイミングと昼夜の光サイクルや睡眠サイクルなどの知見にも言及しながら、TRFを境界型糖尿病患者を対象に実施した本論文をご紹介させて頂きます。