林香

林 香

専門分野

腎臓、高血圧

略歴

2004年 慶應義塾大学医学部卒業
2004年-2006年 国立国際医療センター
2006年 慶應義塾大学医学部内科学教室入局
2007年-2011年 慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程、博士(医学)
2009年 学術振興会特別研究員(DC)
2011年 慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科助教
2012年 慶應義塾大学病院予防医療センター助教
2017年 慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科助教

当科に入局した理由を教えてください

腎臓という臓器の複雑さや働きの多様さに惹かれました。非常に内科らしい科であるイメージがあり、水分や電解質、輸液管理など、どの分野でも重要なことを専門的に理解して実践できると考えたこと、また病理組織診断に興味があって研修医の時には病理を選択してローテーションしたこともあり、腎生検を行って臨床情報と合わせて診断し治療できることに興味があったためです。また私は基礎研究も行いたくて大学院に入りましたが、腎臓病はまだ分かっていないことがたくさんある分野のイメージがあって、それにも魅力を感じました。そして、教授にも面談せず大学院の面接を突然受けてしまったのですが、今ではこの医局に入れて頂いて本当に良かったと実感しております。

女性医師として当科での研修を選ぶメリットを教えてください

女性医師はやはり結婚・出産・育児などの人生のイベントにおいて、どうしても身を挺して行わなければならないことが多く、その分その他の時間は減るため、仕事においても自由が利かなくなる場合が多いかと思います。また女性医師に限らず、男性医師においても、個々の事情があると思います。当科は、外来業務、透析クリニック勤務、慶應病院他部署での勤務、あるいは研究活動など、比較的時間の制約の少ない中で仕事を続けることが可能な道がたくさんあること、そして伊藤教授、脇野准教授を始め、上司の先生方が非常に親身になって相談に乗ってくださることが大きなメリットだと思います。

将来を悩まれている女性研修医に一言お願い致します

自分もまだ悩むことばかりですが、まずは自分がやりたいこと、好きなことを選ぶのが一番だと思います。そして腎臓、内分泌に興味があれば、ぜひ当科への入局をお勧めします。初期研修を終えられてこれから長い医師としての人生の中で、同じペースで仕事をし続けることは難しいかもしれませんが、その時その時で自分の考えた最良の道であれば良いはずですし、またいつからでもやり直しもできると思います(と、自分に言い聞かせています)。そして、少しずつでも仕事や勉強を継続し積み重ねていくことによって、いつか遠く深いところまで達することができるのではないかと思っています。研修医の先生方も医師になられるまでにはご自身の努力に加えて多くの方々のサポートがあったと思いますが、私も何らかの形でずっと続けることによって、今までたくさん受け取ってきたものを、患者さん、あるいは後輩の先生方を始め周りの方々に少しずつお返ししていけたらいいなと思っております。腎臓内科医として、一緒に、楽しく、遠く、深いところを目指していきましょう、皆様のご連絡をお待ちしております。