北里研究所病院

入局を検討している研修医や学生へのメッセージ

腎臓内分泌代謝内科に関心を寄せてくださっていること、とてもうれしく思います。
腎臓、内分泌、代謝を勉強する事とは、まさに全身を総合的に診ることです。患者さんを全人的に診たいと思う方、あるいは単に病気を見ることよりも患者さんに寄り添うことを優先したいと思う方にとっては、まさにうってつけの科です。
そして、考えてみますと、慶応義塾大学医学部を創設された北里柴三郎先生は、破傷風菌の培養と抗血清療法の確立で第一回のノーベル生理学医学賞の最終候補まで行かれた当代随一の基礎医学者であると同時に、香港や神戸のペスト事件を解決した公衆衛生学者でもあり、そして、1893年に北里研究所病院(正確には前身の土筆ヶ丘養生園)を創設された臨床医でもありました。
伊藤 裕教授率いる腎臓内分泌代謝内科は、まさにその印が示す如く、北里先生の高みを目指し、優れた基礎医学的な視点と高い公衆衛生学的な素地と真摯な臨床医学・医療を学べる科だと思います。
ぜひ、みなさんとご一緒に学べることを楽しみにしております。

北里研究所病院
山田 悟