腎臓:2026年7月

論文発表(Case Report)

中嶋慧悟先生

An Unusual Pattern of Basement Membrane–Predominant Kidney Calcium Deposition in a Liver Transplant Recipient: A Case Report

掲載誌: Kidney International Case Reports

概要:原発性硬化性胆管炎に対して肝移植後も遷延する腎機能障害に対して腎生検を施行した症例です。病理では急性尿細管障害に加え、尿細管基底膜、Bowman嚢、さらには糸球体基底膜・メサンギウムに及ぶ極めて稀な基底膜主体のカルシウム沈着を認めました。「基底膜主体の腎カルシウム沈着」という極めて稀な病理像を報告した症例であり、遷延する腎障害に対する腎生検の重要性を示す興味深い症例でした。

論文発表(Original Article)

中山尭振先生

Cardiovascular Events With Esaxerenone Versus Spironolactone in Hypertension  

掲載誌: Journal of Human Hypertension

概要:高血圧患者を対象に非ステロイド型MRAのエサキセレノンとステロイド型のスピロノラクトンを比較した大規模リアルワールド研究で、エサキセレノン群は心血管イベント(特に心不全および心房細動)の発症リスクを有意に低下させることを示しました。「MRAはどれも同じクラス効果」という従来の見方を再考させ、心臓と腎臓への組織分布や選択性の違いといった薬剤ごとの特性に応じた選択の重要性を示唆する、非常に興味深い研究です。