専門医取得を目指すにあたり、当科の後期研修では各関連病院と連携し、一貫性のある後期研修に取り組めることを強みとしています。基本領域の内科専門医の取得に加え、当科の研修プログラムでは腎臓内科専門医や内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医、透析専門医といったサブスペシャリティ領域の専門医取得まで、無駄のない・無理のない充実した研修が実現できる環境を整えています。

新内科専門医制度ではJ-OSLERを活用した研修実績の評価が行われ、経験が求められる疾患は腎臓・内分泌代謝領域に限定されず、内科全般の広範な領域が対象となります。当科の後期研修では東京近郊を中心とした関東圏に位置する15箇所以上の関連病院を活かすことで、3年間の後期研修期間内に内科専門医取得の要件を十分に満たす多彩な症例を経験できます。当科医局の幅広いネットワークを通じ、丁寧な指導とサポート体制のもとで市中病院でのcommon diseasesから大学病院での希少疾患に至るまで、豊富な臨床経験を積むことができるのが慶應腎臓内分泌代謝内科の強みです。

当科の研修はサブスペシャリティ重点研修タイプであり、基礎領域の研修と並行して腎臓・内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医の研修も行います。最短で医師6年目に内科専門医取得後、医師7年目に腎臓・内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医及び透析専門医を取得することも可能です。サブスペシャリティ領域の専門医取得にあたっては当該領域に関する論文の執筆が要件に入ることもありますが、当科では大学病院の特性を活かし、臨床研究や基礎研究に積極的に取り組む若手医師の指導体制も充実させています。症例報告や学会発表、臨床研究や基礎分野での論文執筆など、日々の臨床研修と並行して必要に応じアカデミックな活動に取り組むことができるのも当科医局の強みの一つです。

このように当科には ”ただ専門医を取得するだけ” に留まらないプロフェッショナルを教育する体制が整っています。専門医取得後もサブスペシャリティ領域の更なる経験や知識・手技の向上に励み一診療医としての総合力を高めたり、研究に専念したり、海外留学を目指すことも可能です。専門医取得後の更にその先まで見据えたキャリアパスを各々の理想に合わせ構築できるのは、慶應義塾のつながりや腎臓・内分泌・代謝と三領域合同で一つの医局を成す当科ならではの特性であり、現代の日々変わりゆく多様なニーズに即した環境だと自負しています。

医局員の研修プランや出向先、専門医取得のタイミングなどが個々の理想とするキャリアパスやライフプランに合わせ相談・調整可能な当科プログラムでは、性別や出身大学など関係なく多くの若手医師が専門医を取得し活躍の場を広げています。慶應腎臓内分泌代謝内科は臨床や研究と家庭、プライベートを両立させながら専門医を取得できる環境を用意していますのでいつでもご相談ください。

慶應義塾大学医学部 内科学教室の研修に関する詳細は下記の研修プログラムのホームページも合わせてご参照ください。