当院にて病理解剖を受けられた患者様の診療情報を用いた研究に対するご協力のお願い

現在世界中で糖尿病患者数は増加の一途を辿っており、その予防は大変重要な課題です。近年糖尿病のさまざまな病態で、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの不足がその特徴であることが指摘されています。インスリンは膵臓の中にあるβ細胞から分泌されるため、β細胞の病態を解明することが重要ですが、β細胞の観察は組織学的にしか行えないため、現在でも不明な点が多くあります。そこで我々は、当院で病理解剖を受けられた患者様の、病理診断に使用された剖検標本の一部を研究用の試料としてご提供頂くことで糖尿病を含む様々な内分泌疾患、代謝性疾患および成人病などでの膵内分泌細胞の生理的・病的変化について組織学的検討を行います。また、生前の診療記録より得られる臨床情報との関連について検討を行います。それらの検討により膵内分泌細胞の生理的・病的変化を明らかとすることで、将来糖尿病をはじめとする成人病の発症予防・治療戦略に役立つ知見を得ることを目的としています。

新たに患者本人、ご遺族にかかる負担はございません。病理診断に使用された膵臓ブロックより切片を作成し、HE染色および組織免疫染色法を用いて膵内分泌細胞について解析を行います。使用する組織サイズは1~2cm3程度です。また、研究の過程で必要が生じた場合、糖代謝と関わる他の臓器(肝臓、腎臓、脳、腸など)についても同様の組織学的検討を行います。診療情報は当院で保管されている既存のもののみ使用し、新たな情報の収集はいたしません。本研究にかかる費用は全て研究責任者が負担します。ご遺族への研究協力費の支給は行いません。

本研究で取り扱う患者様の個人情報は、氏名と患者番号のみです。その他の個人情報(住所、電話番号など)は一切取り扱いません。本研究で取り扱う患者様の診療情報は、個人情報をすべて削除し、第3者にはどなたのものかわからないデータ(匿名化データ)として使用します。患者様の個人情報と匿名化データを結びつける情報(連結情報)は、本研究の個人情報管理者が研究終了まで厳重に管理し、研究の実施に必要な場合のみに参照します。また、研究終了時に完全に抹消します。なお連結情報は当院内のみで管理し、他の共同研究機関等には一切公開いたしません。本研究への協力を望まれない患者様のご遺族の方は、その旨、税所芳史までご連絡をお願いします。本研究の内容に関するお問い合わせは研究実施責任者 税所芳史(03-5363-3797 直通)までお願い致します。